人間の寿命は１２０年が限界らしい、
ってことはどうがんばっても
後１００年たったら死ぬってことか。
死んだらどうなるんだろうか、
今までたったの２０年のあいだ
（僕にとっては決して短くはないが）だけでも
楽しいこと、悲しいこと、忘れたいこと、
忘れたくなかったけどもう二度と思い出せないこと
数え切れないほどのことがあった。
もし死んでしまったらすべて忘れてしまうとしたら。
死ぬってことは何よりも怖いことなのかもしれない。
そんなことをある眠れない夜
ひとり布団に包まって考えてると余計に眠れなくなった。
次の日学校にいった帰り道友達にこの話をすると
ニッっと笑ってそいつは言った。
「おまえ、死ぬのが怖いってごねてる
じいちゃんやばあちゃん,見たことあるか？
そんなの見たことないだろ。
死ぬってことは年をとるごとに
だんだんわかってくるんじゃないかな、
そんな先のことばっかり考えてたら足元が見えなくなるぞ。
とりあえずは今見えるところを見ろよ」
その日何週間ぶり、いや何ヶ月ぶりだろうか
道端でふと空をみた,雲ひとつない青空だ、
明日も晴れるといいな |
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